初心者向け絵画のジャンル

突然ですがみなさん、好きな画家はいますか?その画家のどんなところが好きですか?絵の雰囲気?ストーリー?知名度?理由は様々だと思います。

なかでもなんとなく雰囲気が好きという方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?

例えば、音楽にジャズやロック、ヒップホップなどジャンルがあって「なんとなくこの曲が好き」と好みがあるように絵画にもジャンルがあり、その作品が描かれた時代背景によって流行は異なります。

今回は、アートに興味がある方なら知っておくべき「印象派」「キュビズム」「シュルレアリスム」の3つのジャンルについてご紹介していきます。

印象派とは?

印象派は企画展のタイトルにもなっているので、見聞きすることは多いのではないでしょうか?

印象派とは19世紀後半のフランスに誕生したアーティストグループのことをいいます。印象派を代表する画家はクロード・モネやピエール=オーギュスト・ルノワールなどが挙げられます。

印象派作品の特徴は、光の変化や質感を絵画で表現することを目的にしています。また、今では一般的ですが、当時はあまり描かれなかった風景や静物、農民などの市民や街並みを描いているのも印象派の特徴です。


作者:クロード・モネ タイトル:『睡蓮の池、緑のハーモニー』 制作年:1899年


作者:ピエール=オーギュスト・ルノワール タイトル:パイプをくわえた男 制作年:1893年〜1896年

キュビズムとは?

キュビズム(キュービズム、立体派)は、20世紀初頭にパブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックによって生み出されました。キュビズムは当時のアート界に衝撃を与えたと言われております。

キュビズムの特徴は、被写体を特定の角度のみから描くのではなく、様々な角度から見たものを1枚の絵として描いています。
この表現方法は絵画のみではなく、デザインや建築、写真にまで影響を与えたとも言われています。


作者:ジョルジュ・ブラック タイトル:『果物皿とクラブのエース』 制作年:1913年

シュルレアリスム

不思議なものや少し変わったことがあると「シュール」って言葉を使いませんか?

実はシュールという言葉はシュルレアリスムが元なんです。
シュルレアリスム(超現実主義)は、20世紀前半に詩人のアンドレ・ブルトンが提唱した思想活動のことを言いますが、絵画の技法として使われることが一般的です。シュレアリスムで代表的な画家はサルバドール・ダリが有名です。

シュルレアリスムは不思議な世界、現実ではありえない組み合わせで表現しています。歴史画や風景画にはない独特な世界観で描かれているので、シュレアリスムの絵を見ても「なんだこりゃ?」と思ってしまう作品が多いでしょう。

まとめ

少しは絵画のジャンルについてお分かりいただけたでしょうか?

世の中にはたくさんの絵画が溢れていますが、時代や作者によって音楽と同じように流行りやスタイルは異なります。今回は3つ紹介させていただきましたが他にもいろいろなジャンルがありますので、ぜひ調べてみてください。